住宅ローンの事前審査に通らなかったとき。考えられる理由と、次にできること
住宅ローンの事前審査に通らなかった理由は、金融機関が審査の中身を公表していないため、ほとんどの場合は教えてもらえません。
次にできることは、信用情報を開示して自分の記録を確かめることと、ほかの借入や借入額を見直すことの2つで、この記事ではその方法を公表されている範囲で説明します。
考えられる理由
国土交通省の調査(令和7年度)では、9割以上の金融機関が、完済時の年齢・借入時の年齢・健康状態・年収・勤続年数・担保(物件)の評価・返済負担率を審査で見ています。
ほかの借入の状況や返済の履歴を見ている金融機関も、7割を超えています(72.5%)。
事前審査に通らなかったときに考えられるのは、次のような理由です。
| 考えられる理由 | 自分で確かめる方法 |
|---|---|
| 過去の延滞や、いま延滞しているもの | 信用情報の本人開示 |
| ほかの借入を含めた返済負担率が高い | 車・カード・リボ払いの残りと毎月の返済額を書き出す |
| 年収・勤続年数・雇用形態の条件 | 申し込んだ金融機関の商品概要説明書 |
| 団体信用生命保険に入れない | 団信の告知の結果を金融機関に確かめる |
| 物件の評価と借入額の差 | 物件価格に対して借りる額の割合(融資率) |
どれが理由だったかは断定できないので、当てはまりそうなものを一つずつ確かめてください。
住宅ローンの審査で見られる項目と、金融機関の申込の条件を読む
信用情報を開示して確かめる
ローンやクレジットカードの契約と返済の記録は、CIC・日本信用情報機構(JICC)・全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つの信用情報機関に登録されています。
自分の記録は、それぞれの機関に本人開示を申し込んで確かめられます(2026年9月時点)。
| 機関 | 申し込み方と手数料 | 届くまで |
|---|---|---|
| CIC | インターネット 500円/郵送 1,500円 | インターネットはその場で、郵送は1週間〜10日ほど |
| JICC | スマホのアプリ 700円/郵送 2,177円 | アプリ(マイナンバーカードで認証)は1〜3日ほど |
| KSC | インターネット 800円(郵送もあり) | インターネットは最短3〜5営業日 |
CICのインターネットの開示は毎日8:00〜21:45に受け付けていて、JICCとKSCのインターネットの開示には、マイナンバーカードなどで本人確認をする手順があります。
KSCは、本人開示は金融機関の審査の結果の理由を特定するものではない、と案内しています。
開示の結果に、身に覚えのない契約や、完済したのに残っている延滞などがあれば、その契約をした会社か信用情報機関に問い合わせてください。
延滞の記録は、JICCでは契約中と契約が終わってから5年以内のあいだ登録され、延滞を解消してもこの期間は残ります。
ほかの借入と借入額を見直す
住宅ローンの審査の返済負担率は、住宅ローンだけでなく、ほかの借入の返済も合わせて計算されます。
フラット35の「ほかの借入」には、自動車ローン・教育ローン・カードローン・クレジットカードのキャッシングや分割払い・リボ払いが含まれます(住宅金融支援機構)。
完済できる借入があれば、事前審査の前に完済しておくと、返済負担率が下がります。
借入額を減らすか、返済期間を延ばして毎月の返済額を下げると、返済負担率も下がります。
じぶん新築の物件ページの「諸費用の明細(概算)」では、借入額・返済期間・ボーナス払いを変えた3つのパターンで、毎月の返済額の目安を比べられます。
融資率(物件価格に対して借りる額の割合)が9割を超えると、返済の確実性をより慎重に審査するとフラット35は案内しているので、頭金を入れられるかも一緒に考えてください。
申し込み直すときに気をつけること
審査の条件は金融機関ごとに違い、返済負担率の上限を「一律で決めている」と答えた金融機関だけでも、20%以内から50%以内まで分かれています(国土交通省の調査・令和7年度)。
そのため、同じ条件でも、金融機関によって結果が違うことはあります。
ただし、ローンの申込の記録は照会の日から6か月、信用情報に残ります(JICC)。
短い間に多くの金融機関へ申し込むと、その記録がそのぶん残るので、信用情報とほかの借入を確かめてから、申し込む先を決めてください。
健康上の理由で団体信用生命保険に入れなかったときは、引受の条件をゆるめた団信や、団信に入らなくても利用できるフラット35もあります。
団体信用生命保険(団信)の保障と、入れないときの選択肢を読む
申込書には、ほかの借入や勤め先を事実のとおりに書いてください。
次の一歩
申し込み直す前に、ご相談ください
審査で借りられるかを決めるのは金融機関で、当社が結果を左右することはできません。
気になる物件の番号を送っていただければ、諸費用の明細をお送りするときに、住宅ローンのヒアリングと事前審査のご案内をします。
この物件は0円になる?と思ったら
物件番号かURLをLINEで送ってください。取引態様を確認してお返事します。
まとめ
事前審査に通らなかった理由は、ほとんどの場合、金融機関から教えてもらえません。
次にできるのは、CIC・JICC・KSCの本人開示で自分の信用情報を確かめることと、ほかの借入を完済したり借入額を見直したりして返済負担率を下げることです。
申し込み直すときは、短い間に多くの金融機関へ申し込まず、確かめてから申し込む先を決めてください。
出典と確認日
- 国土交通省 住宅局「令和7年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」(令和8年3月)
- CIC「情報開示とは」
- 日本信用情報機構(JICC)「本人による開示申し込み(スマホ申込)」「郵送による開示手続き」「信用情報の内容と登録期間」
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)「本人開示の手続き」
- 住宅金融支援機構「年収から借入可能額を計算」「【フラット35】ご利用条件」
2026年9月26日に確認しました。
この記事のよくある質問
事前審査に通らなかった理由は、金融機関に聞けば教えてもらえますか?
審査の中身は公表されていないため、理由は伝えられないことが多いです。
信用情報機関の本人開示でも、金融機関が審査で何を理由にしたかは分かりません(全国銀行個人信用情報センター)。
開示で分かるのは、自分の契約や返済の記録に何が登録されているかです。
ほかの金融機関に申し込めば、通ることはありますか?
返済負担率・年収・勤続年数などの条件は金融機関ごとに違うので、結果が違うことはあります。
ただし、短い間に多くの金融機関へ申し込むと、申込の記録が信用情報に6か月残ります(JICC)。
先に信用情報とほかの借入を確かめてから、申し込む先を決めてください。
信用情報の開示には、いくらかかりますか?
2026年9月時点で、CICはインターネットで500円・郵送で1,500円、JICCはスマホで700円・郵送で2,177円、KSCはインターネットで800円です。
JICCは、登録されている情報が無かったときも、払った手数料は返さないと案内しています。

