がん団信・介護保障付きの団信とは? 普通の団信との違いと、金利の上乗せ
がん団信や介護保障付きの団信は、普通の団信の「死亡・所定の高度障害」に加えて、所定のがんの診断や要介護の状態になったときにも、残りの住宅ローンが保険金で返済される団信です。
多くは金利に年0.1%〜0.3%ほどを上乗せする形で(2026年10月時点・各金融機関の公表)、加入できる年齢も普通の団信より狭くなります。
この記事では、普通の団信との違いと、上乗せの金利、加入できる年齢を、住宅金融支援機構と福岡の金融機関の公表の範囲で説明します。
普通の団信と、何が違う?
普通の団信は、ローンを借りた人が亡くなったときや所定の高度障害の状態になったときに、残りのローンが返済される保険です。
がん団信は、これに「所定のがんと診断されたとき」を加えた団信で、診断が確定した時点で残りのローンが返済されます。
3大疾病の団信は、がんに加えて急性心筋梗塞と脳卒中で所定の状態になったときも対象にした団信です。
介護保障付きの団信は、公的介護保険制度の要介護の状態になったときも対象にした団信です。
団信の仕組みそのもの(契約者と受取人が金融機関であること、告知書のことなど)は、次の記事にまとめています。
団体信用生命保険(団信)とは。保障の範囲・金利の上乗せ・入れないとき
介護の保障が付いた団信は、どんなときに返済される?
【フラット35】の新3大疾病付機構団信は、死亡と身体障害者手帳1級か2級の交付に加えて、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)が原因で一定の要件に当てはまったときと、公的介護保険制度の要介護2以上の状態などになったときに、残りの返済が要らなくなります(住宅金融支援機構の公表・2026年10月時点)。
この保障は満75歳の誕生日の属する月の末日までで、その翌月からは新機構団信(死亡・身体障害)の保障に替わります。
新機構団信と新3大疾病付機構団信には、所定の高度障害状態で支払う高度障害保険金の取り扱いがありません(住宅金融支援機構の公表)。
介護の保障があるかどうかと、どの状態で支払われるかは団信ごとに違います。
たとえば九州ろうきんの就業不能保障団信は、要介護の認定ではなく、病気やケガで所定の就業不能の状態が続いたときに給付金や保険金が支払われる団信です(2026年10月時点)。
名前が似ていても中身が違うので、借りる金融機関の団信の「支払事由」の欄を読んでください。
金利の上乗せは、どれくらい?
次の表は、2026年10月時点で公表されている例です。
| 金融機関と団信 | 主な保障 | 金利の上乗せ |
|---|---|---|
| フラット35 新3大疾病付機構団信 | 死亡・身体障害・3大疾病・要介護2以上など | 年0.24% |
| 西日本シティ銀行 11疾病団信 | 死亡・高度障害・がんの診断・生活習慣病の長期入院など | 年0.1% |
| 西日本シティ銀行 三大疾病団信プラス | 死亡・高度障害・がん・急性心筋梗塞・脳卒中 | 年0.1% |
| 九州ろうきん がん団信 | 死亡・高度障がい・がんの診断・余命6か月 | 年0.1% |
| 九州ろうきん オールマイティ保障型団信 | 死亡・高度障がい・3大疾病・所定の身体障がい | 年0.3% |
【フラット35】の年0.24%は、表示の借入金利に足す金利です(住宅金融支援機構「【フラット35】等の借入金利水準」2026年10月)。
九州ろうきんは、普通の団信(ろうきん団信)は上乗せの金利なし(金庫負担)と公表しています。
上乗せの金利は、借りている間ずっと払うことになるので、毎月の返済額がどれだけ増えるかを、借りる金融機関の試算で確かめてください。
同じような保障を、生命保険や医療保険ですでに持っていないかも一緒に見ると、重なりが分かります。
どの保障が要るかは家族によって違うので、当社から特定の団信や保険をお勧めすることはありません。
保険の中身についての相談は、金融機関か保険の代理店へお願いします。
がんの保障で、対象にならないものは?
上皮内がんと、皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんは、がんの保険金の対象外です(西日本シティ銀行・九州ろうきんの公表・2026年10月時点)。
保障が始まった日を含めて90日以内に診断されたがんも、対象になりません。
西日本シティ銀行の11疾病団信と三大疾病団信プラスには、上皮内がんや皮膚がんと診断されたときに50万円の給付金が出る保障があります(同行の公表)。
過去にがんと診断されたことがある人は、がんの保障がある団信に入れない決まりがあります(【フラット35】の新3大疾病付機構団信・九州ろうきんのがん団信とオールマイティ保障型団信)。
加入できる年齢は?
保障を広げた団信は、普通の団信より加入できる年齢が狭くなっています(2026年10月時点の公表)。
| 団信 | 加入できる年齢など |
|---|---|
| フラット35 新3大疾病付機構団信 | 申込書兼告知書の記入日に満15歳以上満51歳未満 |
| 西日本シティ銀行 11疾病団信など | 借入時に満20歳以上満50歳以下・完済時に満84歳以下 |
| 九州ろうきん オールマイティ保障型団信 | 融資時に満18歳以上満51歳未満・満81歳の誕生日の前日で脱退 |
年齢の条件に当てはまっても、生命保険会社の加入の承諾がなければ入れません。
健康上の理由で団信に入れないときの選択肢は、次の記事にまとめています。
フラット35の団信はどれを選ぶ? 金利の上乗せ・新3大疾病・デュエット・入らないとき
次の一歩
団信を決める前に、気になる物件の諸費用と返済額を見る
じぶん新築の物件ページの諸費用の明細では、物件価格と諸費用から借入額と月々の返済額の目安を出せます。
物件番号かURLを送っていただければ、空き状況・仲介手数料・諸費用の明細書をお返事します。
どの団信に入れるか、上乗せでいくら返済が増えるかは、事前審査のときに金融機関に確かめてください。
まとめ
がん団信や介護保障付きの団信は、普通の団信の「死亡・所定の高度障害」に加えて、所定のがんの診断や要介護の状態でも、残りのローンが返済される団信です。
2026年10月時点の公表では、上乗せは年0.1%〜0.3%ほどで、【フラット35】の新3大疾病付機構団信は年0.24%、要介護2以上の状態も保障に入ります。
対象にならないがんと加入できる年齢は団信ごとに違うので、借りる金融機関の団信の「支払事由」と「加入できる方」の欄で確かめてください。
出典と確認日
- 住宅金融支援機構「新機構団体信用生命保険制度」「新3大疾病付機構団信の加入要件・保障内容」(2026年10月25日に確認)
- 住宅金融支援機構「【フラット35】等の借入金利水準(2026年10月)」(2026年10月16日に確認)
- 西日本シティ銀行「団体信用生命保険」(2026年10月25日に確認)
- 九州労働金庫「団体信用生命保険」(2026年10月25日に確認)
この記事のよくある質問
がん団信と普通の団信は、何が違いますか?
普通の団信は死亡や所定の高度障害の状態で残りのローンが返済され、がん団信はそれに加えて、所定のがんと診断されたときにも返済されます。
上皮内がんや皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がん、保障が始まってから90日以内に診断されたがんは対象外とする団信が多くなっています(西日本シティ銀行・九州ろうきんの公表・2026年10月時点)。
介護の保障が付いた団信は、どんなときに返済されますか?
【フラット35】の新3大疾病付機構団信は、公的介護保険制度の要介護2以上の状態などになったときも、残りの返済が要らなくなります(住宅金融支援機構の公表・2026年10月時点)。
介護の保障があるかどうかと条件は団信ごとに違うので、借りる金融機関の団信の「支払事由」の欄で確かめてください。
がん団信にすると、金利はどれくらい上がりますか?
2026年10月時点の公表では、西日本シティ銀行の11疾病団信と九州ろうきんのがん団信が年0.1%、【フラット35】の新3大疾病付機構団信が年0.24%の上乗せです。
上乗せの金利は借りている間ずっと続くので、毎月の返済額がどれだけ増えるかを、金融機関の試算で確かめてください。

