住宅ローンの保証料と事務手数料はどう違う? 一括型・金利上乗せ型・手数料型を福岡銀行と西日本シティ銀行で比べる
住宅ローンの保証料の払い方は、借りるときに一括で払う型、金利に上乗せする型、保証料の代わりに借入額の2.2%の手数料を払う型の3つです。
福岡銀行はこの3つから選べ、3,000万円・35年で比べると、最初に払う額は一括型が約68.6万円、手数料型が66万円でした(2026年9月の金利と公表の保証料で計算)。
じぶん新築の物件ページの「諸費用の明細(概算)」は一括型・35年で計算しているので、借入額を直して自分の額を確かめてください。
保証料・事務手数料と、払い方の3つの型
保証料は、住宅ローンの保証会社に払うお金です。
返済が続けられなくなったとき、保証会社が銀行に代わりに返し、その後は保証会社に返していく仕組みで、保証人を立てる代わりに使われます。
事務手数料は、住宅ローンを組むときに金融機関や保証会社に払う手数料です。
福岡銀行と西日本シティ銀行の一括型では、事務手数料は借入額にかかわらず55,000円(税込)の定額です。
| 型 | 借りるときに払う額 | 金利 |
|---|---|---|
| 一括型(保証料を前払い) | 保証料(借入額と期間で決まる)+定額の事務手数料 | 基準の金利 |
| 金利上乗せ型(保証料を金利に含める) | 定額の事務手数料だけ | 一括型より高い |
| 手数料型(保証料なし) | 借入額×2.2%(税込) | 金融機関と商品による |
金利上乗せ型は、福岡銀行では「保証料内包型」、西日本シティ銀行では「保証料分割型」と呼ばれています。
手数料型は「融資手数料型」とも呼ばれ、借入額に比例して手数料が大きくなります。
福岡銀行と西日本シティ銀行の払い方(2026年9月)
| 銀行・型 | 変動金利 | 借りるときに払う額 | 事務手数料 |
|---|---|---|---|
| 福岡銀行 一括型 | 年1.325% | 保証料(35年なら100万円あたり21,033円)+事務手数料 | 55,000円(定額) |
| 福岡銀行 内包型 | 年1.525% | 事務手数料だけ | 55,000円(定額) |
| 福岡銀行 融資手数料型 | 年1.275% | 借入額×2.20% | 2.20%の中に含む |
| 西日本シティ銀行 建築名人 一括型 | 年1.425% | 保証料(額は公開されていません)+事務取扱手数料 | 55,000円(定額) |
| 西日本シティ銀行 建築名人 分割型 | 年1.625% | 事務取扱手数料だけ | 55,000円(定額) |
| 西日本シティ銀行 アドバンス | 年1.275% | 実行額×2.200% | 2.200%の中に含む |
金利は各行が公表している2026年9月の借入分の変動金利で、福岡銀行は9月1日〜30日、西日本シティ銀行は9月7日現在の値です。
福岡銀行の金利は、給与振込の指定か福岡銀行アプリの登録が条件で、満たさないと年0.2%上がります。
西日本シティ銀行の金利は、給与振込の指定や前年の税込年収400万円以上などが条件です。
福岡銀行の融資手数料型は、借入額500万円以上で選べます。
西日本シティ銀行の建築名人には手数料型が無く、手数料型は別の商品「NCB住宅ローン アドバンス」(300万円以上)です。
福岡銀行は、団体信用生命保険の保険料を銀行が負担しています(がんなどの保障を付けると金利が上がります)。
ネット銀行や都市銀行は、保証料0円で借入額×2.2%の手数料型を採る所が多く、auじぶん銀行・PayPay銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行などがこの型です。
3,000万円・35年で計算した例(福岡銀行)
借入3,000万円・35年・変動金利で、福岡銀行の3つの型を比べました。
| 型 | 借りるときに払う額 | 金利(2026年9月) | 毎月の返済額 | 35年の返済額の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 一括型 | 685,990円(保証料630,990円+事務手数料55,000円) | 年1.325% | 89,305円 | 約3,751万円 |
| 融資手数料型 | 660,000円(3,000万円×2.2%) | 年1.275% | 88,585円 | 約3,721万円 |
| 内包型 | 55,000円(事務手数料) | 年1.525% | 92,223円 | 約3,873万円 |
この条件では、融資手数料型は一括型より、借りるときに払う額が25,990円少なく、毎月の返済額が720円少なくなりました。
金利が35年間同じだとすると、返済額の合計の差は約30万円です。
内包型は借りるときの負担が小さい代わりに、一括型より毎月2,918円多く、35年で約123万円多くなります。
計算の前提
元利均等返済・ボーナス払いなし・返済420回。
毎月の返済額=借入額×月利÷(1−(1+月利)の−420乗)。月利は年利÷12。
金利は2026年9月の変動金利が35年間変わらないと仮定しています。
保証料は福岡銀行の商品概要説明書(2026年5月1日現在)の「100万円あたりの期間別保証料」から計算した額で、実際の額は保証会社の審査で決まります。
印紙税・電子契約手数料・団信の特約の上乗せ金利は含めていません。
西日本シティ銀行は、建築名人の一括型(年1.425%)とアドバンス(年1.275%)の金利の差が年0.15%で、同じ前提なら毎月の返済額の差は約2,170円です。
ただ、建築名人の一括の保証料は公開されていないので、借りるときに払う額は比べられませんでした。
期間と借入額で、最初に払う額の大小が変わる
一括型の保証料は返済の期間が短いほど少なく、手数料型の手数料は期間にかかわらず借入額の2.2%です。
福岡銀行で3,000万円を借りる場合、一括型の借りるときに払う額は、30年なら632,920円、20年なら499,300円で、どちらも手数料型の660,000円より少なくなります。
事務手数料は定額なので、借入額が大きいほど一括型の方が少なくなり、35年なら借入額が約5,690万円を超えると一括型の方が少なくなります。
一方で、福岡銀行では手数料型の金利が一括型より年0.05%低いので、毎月の返済額は手数料型の方が少なくなります。
繰上返済や、途中での借り換えを考えている場合は、払った保証料や手数料のうち戻る分があるかどうかでも差が変わります。
どの型の負担が少ないかは、借入額・期間・繰上返済の予定で変わるので、一つに決めて言えるものではありません。
住宅ローンの契約の印紙税と電子契約
住宅ローンの契約書(金銭消費貸借契約書)を紙で作ると、印紙税がかかり、借入額が1,000万円を超え5,000万円以下なら2万円です。
| 福岡銀行 | 西日本シティ銀行 | |
|---|---|---|
| 電子契約 | あり | あり |
| 電子契約手数料 | 5,500円(1契約) | 5,500円(税込) |
| 電子契約の印紙 | 個人の住宅ローンのページに「印紙不要」の記載は見つけられませんでした | 「電子契約の場合、収入印紙が不要」と公式に明記 |
西日本シティ銀行で3,000万円を電子契約で借りると、印紙税の2万円がかからず、電子契約手数料5,500円との差で14,500円少なくなります。
福岡銀行で電子契約を使う場合の印紙の扱いは、申込のときに銀行に確かめてください。
売買契約書にも印紙税がかかりますが、こちらは売主との契約で、住宅ローンの契約とは別です。
金融機関に確かめること
- 選べる保証料の型と、型ごとの金利(金利の差が借入の期間中ずっと続くか)
- 一括型の保証料の額(借入額と期間で。審査で決まる)
- 事務手数料が定額か、借入額に比例するか
- 繰上返済や完済のときに、一括で払った保証料や手数料型の手数料に戻る分があるか
- 保証料や事務手数料も住宅ローンで借りられるか
- 電子契約ができるか、その手数料と印紙の扱い
- 金利の優遇の条件(給与振込・アプリの登録・年収など)
事前審査を申し込むときに、同じ借入額と期間で型ごとの見積もりを出してもらうと、並べて比べられます。
当社がお手伝いすること
物件番号を送っていただいたときに、諸費用の明細書と一緒に、住宅ローンのご希望をお聞きして事前審査のご案内をします。
金融機関はお客様に選んでいただき、当社から特定の金融機関や保証料の型をおすすめしたり、審査の結果をお約束したりすることはありません。
住宅ローンの手続きについて、当社が事務代行費用などをいただくこともありません。
次の一歩
自分の借入額で明細を出す
物件ページの「諸費用の明細(概算)」で借入額を直すと、保証料(一括型・35年)と毎月の返済額の目安が変わります。
手数料型で借りる場合は、保証料の行を外し、事務手数料の行を借入額×2.2%に直すと目安になります。
正確な明細書は、物件番号を公式LINEで送っていただいた方にお作りします。
この物件は0円になる?と思ったら
物件番号かURLをLINEで送ってください。取引態様を確認してお返事します。
まとめ
住宅ローンの保証料の払い方は、一括型・金利上乗せ型・借入額の2.2%の手数料型の3つです。
福岡銀行で3,000万円・35年を比べると、借りるときに払う額は一括型が685,990円、手数料型が660,000円で、手数料型は金利も年0.05%低く設定されていました(2026年9月)。
期間が短いときや借入額が大きいときは、一括型の方が借りるときに払う額が少なくなり、繰上返済の予定でも差が変わります。
どの型にするかは、同じ条件で型ごとの見積もりを出してもらって決めてください。
出典と確認日
福岡銀行「住宅ローン」のページ・商品概要説明書(プレミアム住宅ローン/一本勝負。2026年5月1日現在)・融資関係手数料・住宅ローン(電子契約)の約款。
西日本シティ銀行「NCB建築名人」「NCB住宅ローン アドバンス」のページ・ローン金利のご案内(2026年9月7日現在)・よくあるご質問(電子契約と収入印紙)。
ほかの銀行の型は各行の公式サイト。すべて2026年9月25日に確認。
金利と手数料は変わることがあるので、借りるときに各金融機関で確かめてください。
この記事のよくある質問
保証料の一括型と、借入額の2.2%の手数料型は、何が違いますか?
一括型は、借りるときに保証料と定額の事務手数料を払う型です。
手数料型は保証料を払わず、代わりに借入額の2.2%の手数料を払う型で、福岡銀行では金利が一括型より年0.05%低く設定されています(2026年9月)。
どちらの負担が少ないかは、借入額・返済の期間・繰上返済の予定で変わります。
保証料や事務手数料も、住宅ローンで借りられますか?
福岡銀行の商品概要説明書では、そのローンの保証料と事務手数料が、借りられる諸費用に入っています。
ほかの金融機関も含め、借りられるかどうかは事前審査の段階で確かめてください。
住宅ローンを電子契約にすると、印紙税はかかりませんか?
西日本シティ銀行は、電子契約なら収入印紙が不要と公式に書いていて、電子契約手数料は5,500円です。
福岡銀行にも電子契約がありますが、個人の住宅ローンのページで印紙が不要という記載は見つけられませんでした。
使う金融機関に、電子契約の手数料と印紙の扱いを確かめてください。
