40代から35年の住宅ローンは大丈夫? 完済の年齢と、返済期間の考え方
40代からでも、完済時の年齢の上限の内側なら、35年の住宅ローンを選べる商品は多くあります。
【フラット35】の最長の返済期間は「80歳−申込時の年齢(1年未満は切り上げ)」で、切り上げた年齢が45歳までなら35年を選べる計算です(住宅金融支援機構のよくある質問・2026年10月時点)。
借りられるかどうかと借りられる額は金融機関の審査で決まるので、この記事では公表されている年齢の条件と、返済期間を決めるときに見ることを説明します。
完済の年齢は、何歳までが多い?
国土交通省「民間住宅ローンの実態に関する調査」(令和7年度)に答えた994の金融機関のうち、978(98.4%)が完済時の年齢を審査の項目にしています。
そのうち基準を答えた金融機関の答えは、次のとおりです(複数回答)。
| 完済時の年齢の基準 | 答えた金融機関の数 |
|---|---|
| 85歳未満 | 65 |
| 80歳未満 | 716 |
| 75歳未満 | 42 |
| 70歳未満 | 5 |
| その他 | 158 |
同じ調査では、借入時の年齢(96.2%)・健康状態(96.1%)・年収(94.2%)・返済負担率(90.9%)なども9割を超える金融機関が見ていて、年齢だけで決まるわけではありません。
【フラット35】では、何歳まで35年を選べる?
【フラット35】の最長の返済期間は「80歳−申込時の年齢(1年未満は切り上げ)」で、35年が上限です(住宅金融支援機構のよくある質問・2026年10月時点)。
たとえば44歳6か月で申し込むと、1年未満を切り上げて45歳とし、80−45=35年が最長です。
46歳6か月で申し込むと、切り上げて47歳とし、80−47=33年が最長になります。
夫婦などで収入を合わせて借り、合わせる額が合わせる方の年収の50%を超えるときは、2人のうち年齢が高い方の年齢で最長の期間を計算します。
銀行の住宅ローンでは、何歳までが条件?
銀行の住宅ローンは、申込時と完済時の年齢の条件が、商品ごとに公式サイトに書かれています。
たとえば西日本シティ銀行の「NCB建築名人」は、一般の団信の場合、申込時に満20歳以上満70歳以下、完済時に満84歳以下を条件にしていて、返済期間は1年以上50年以内です(同行の商品概要・2026年10月時点)。
同じ商品でも、11疾病の保障がついた団信は申込時に満50歳以下が条件で、団信の種類によって年齢の条件が変わります。
団信の保障が何歳まで続くかも、団信の記事で確かめてください。
35年と25年で、毎月の返済はどれくらい違う?
3,000万円を元利均等・ボーナス払いなしで借りたときの、毎月の返済額の目安は次のとおりです。
| 返済期間 | 年1.425% | 年3.83% |
|---|---|---|
| 35年 | 約9.1万円 | 約13.0万円 |
| 30年 | 約10.2万円 | 約14.0万円 |
| 25年 | 約11.9万円 | 約15.6万円 |
| 20年 | 約14.4万円 | 約17.9万円 |
計算は、金利が返済期間のあいだ変わらないとしたものです(千円単位で四捨五入)。
年1.425%は西日本シティ銀行の変動金利(保証料一括型)、年3.83%は【フラット35】の全期間固定(返済期間21〜35年・融資率9割以下)で、どちらも2026年10月に公式サイトで確かめた公表金利です。
年1.425%で借りると、利息を含めた返済の合計は、35年で約3,812万円、25年で約3,568万円です。
期間を短くすると毎月の返済は増えますが、利息を含めた返済の合計は減ります。
定年のあとの返済は、どう考える?
40代で35年の住宅ローンを組むと、完済は75〜80歳ごろになり、定年のあとも返済が続くことが多くなります。
定年のあとの返済は、年金や退職金など、そのときの収入と貯えから払うことになるので、次のことを家計で見ておくと考えやすくなります。
- 定年の年齢と、そのときに残っている借入額の目安
- 定年までに繰上返済で返したい額と、そのお金を何で用意するか
- 35年で借りて毎月の返済を抑え、余裕のある年に繰上返済する形と、はじめから期間を短くする形のどちらが家計に合うか
繰上返済の手数料や、期間を短くするか毎月の返済を減らすかの違いは、繰上返済の記事にまとめています。
年収に対する返済の割合の考え方は、返済負担率の記事にあります。
次の一歩
返済期間を変えて、気になる物件の月々の返済額を見る
じぶん新築の物件ページの諸費用の明細では、物件価格と諸費用から借入額と月々の返済額の目安を出せて、返済期間を1年単位で変えられます。
物件番号かURLを送っていただければ、空き状況・仲介手数料・諸費用の明細書をお返事します。
何年で借りられるかを決めるのは金融機関なので、返済期間は事前審査で金融機関に確かめてください。
まとめ
40代からでも、完済時の年齢の上限の内側なら、35年の住宅ローンを選べる商品は多くあります。
国土交通省の令和7年度の調査では、完済時の年齢の基準でいちばん多いのは「80歳未満」で、【フラット35】の最長の返済期間は「80歳−申込時の年齢(1年未満は切り上げ)」です。
定年のあとの返済をどうするかを家計で見たうえで期間を決め、最後は事前審査で金融機関に確かめてください。
出典と確認日
- 国土交通省 住宅局「令和7年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」(令和8年3月)
- 住宅金融支援機構「よくある質問(収入を合算して申込みできますか。また、その場合に条件はありますか。)」「【フラット35】等の借入金利水準(2026年10月)」
- 西日本シティ銀行「NCB建築名人」の商品概要
2026年10月18日に確認しました。
この記事のよくある質問
40代からでも、35年の住宅ローンを組めますか?
完済時の年齢の上限の内側なら、40代でも35年を選べる商品は多くあります。
【フラット35】の最長の返済期間は「80歳−申込時の年齢(1年未満は切り上げ)」で、上限は35年なので、切り上げた年齢が45歳までなら35年を選べる計算です(住宅金融支援機構のよくある質問・2026年10月時点)。
住宅ローンは、何歳までに返し終える決まりですか?
完済時の年齢の上限は金融機関と商品ごとに決まっていて、国土交通省の令和7年度の調査で基準を答えた金融機関でいちばん多いのは「80歳未満」です。
たとえば西日本シティ銀行の「NCB建築名人」は、一般の団信で完済時に満84歳以下を条件にしています(2026年10月時点)。
40代で35年にすると、毎月の返済はどれくらい変わりますか?
3,000万円を元利均等・ボーナス払いなし・年1.425%で借りると、毎月の返済は35年で約9.1万円、25年で約11.9万円です(2026年10月の公表金利で計算)。
期間を短くすると毎月の返済は増え、利息を含めた返済の合計は減るので、定年のあとの返済をどうするかとあわせて考えます。

