断熱等級5と6は何が違う? 新築建売の省エネ性能の見方
断熱等級5と6の違いは、家の外皮(壁・屋根・床・窓)からどれだけ熱が逃げにくいかを示す外皮平均熱貫流率(UA値)の基準で、等級6のほうが厳しく、より熱が逃げにくい家です。
国土交通省の資料では、東京などの6地域や熊本などの7地域で、等級5はUA値0.60以下、等級6は0.46以下と決められていて、UA値は小さいほど断熱の性能が高いことを示します(2026年10月28日に確認)。
等級は物件ごとに違うので、住宅性能評価書や省エネ性能ラベルの数字で確かめます。
断熱等級5・6・7は、いつできた?
断熱等性能等級は、国の住宅性能表示制度で、住宅の断熱の性能を等級で示すものです。
国土交通省の資料「住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設」によると、それまでの最高は等級4で、ZEH水準の等級5が令和4年4月1日に、ZEH水準を上回る戸建住宅の等級6・7が令和4年10月1日に施行されました。
| 等級 | UA値の基準(5〜7地域) | 位置づけ |
|---|---|---|
| 等級7 | 0.26以下 | 熱損失等のより著しい削減 |
| 等級6 | 0.46以下 | 熱損失等の著しい削減 |
| 等級5 | 0.60以下 | ZEH水準 |
| 等級4 | 0.87以下 | 省エネ基準に相当 |
表のUA値は、国土交通省の資料の地域区分5(水戸など)・6(東京など)・7(熊本など)の基準で、寒い地域ほど厳しい値になり、沖縄などの8地域には等級7がありません。
福岡県内の物件がどの地域区分にあたるかは市町村ごとに決まっているので、評価書や設計の資料で確かめてください。
国土交通省の資料では、等級6・7は、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量の削減率(概ね30%削減、概ね40%削減)を目安に水準を決めたと説明されています。
等級4の家は、いまの新築で何を意味する?
令和7年(2025年)4月1日から、原則としてすべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務になりました(国土交通省の報道発表・2026年10月28日に確認)。
断熱等級4は、この省エネ基準に相当する等級です。
国土交通省の「省エネ基準引き上げへ」のページでは、省エネ基準は遅くとも2030年までにZEH水準に引き上げる予定とされています。
等級5と6、どちらを選べばいい?
断熱等級を5にするか6にするかは、予算とほかの条件(駅からの距離・広さ・完成の時期)とどう比べるかで決まるので、一律にどちらがよいとは言えません。
国土交通省の住宅局が編集に協力した設計ガイド(令和7年3月)には、東京(6地域)のシナリオの例として、暖房期の最低室温が等級4(UA値0.87)で概ね8℃、等級6(UA値0.46)で概ね13℃を下回らないこと、一般的な部分間けつ暖房で等級6は省エネ基準レベルと比べて暖房エネルギーが約55%の省エネ効果であることが載っています。
これは決まった条件でのシナリオの例で、光熱費がいくら変わるかは、地域・間取り・暮らし方・設備で変わります。
- 断熱等級の数字と、一次エネルギー消費量等級の数字の両方が書かれているか
- 住宅性能評価書や省エネ性能ラベルなど、数字の出どころがあるか
- 同じ売主・同じ町でも、物件ごとに等級が違うことがある
- 窓(サッシとガラス)の仕様と、日差しを遮る工夫
長期優良住宅の認定では、断熱等級5と一次エネルギー消費量等級6が基準の1つです。
新築建売の断熱等級は、どこで確かめる?
住宅性能評価を受けた物件なら、住宅性能評価書の「温熱環境・エネルギー消費量に関すること」の欄で、断熱等性能等級と一次エネルギー消費量等級を確かめられます。
販売の広告に省エネ性能ラベルが付いていれば、断熱性能の段階と、年間の光熱費の目安もラベルで見られます。
じぶん新築の物件ページでは、売主の資料に省エネ性能ラベルの画像があれば、写真のギャラリーに出しています。
福岡で建売を分譲している11社の公式サイトを見ると、断熱等級6以上を全棟の標準と書いている会社はなく、等級5(ZEH水準)を書く会社が6社、一部の商品や物件で等級6と書く会社が3社でした(2026年10月11日に確認・建売メーカーの価格と仕様の分布図)。
次の一歩
気になる物件の断熱等級を確かめる
まず物件ページの写真のギャラリーと「主な設備」の欄で、省エネ性能ラベルや住宅性能評価の取得が書かれているかを見てください。
気になる物件の番号かURLを送っていただければ、空き状況・仲介手数料・諸費用の明細書をお返事します。
売主から当社が仲介報酬を受け取れる物件は買う方の仲介手数料が0円で、0円にできない物件やご紹介できない物件もあるため、手数料とご紹介の可否は物件ごとに確認します。
まとめ
断熱等級5と6の違いは、外皮平均熱貫流率(UA値)の基準の厳しさで、5〜7地域では等級5が0.60以下、等級6が0.46以下です。
等級5はZEH水準、等級6・7はそれを上回る水準として、令和4年に国の住宅性能表示制度に加わりました。
令和7年4月からは、すべての新築住宅に等級4に相当する省エネ基準への適合が義務になっています。
等級は物件ごとに違うので、住宅性能評価書や省エネ性能ラベルで確かめ、光熱費の差は一律に決めつけないでください。
出典と確認日
- 国土交通省「住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設」(2026年10月28日取得)
- 国土交通省「住宅性能表示制度の省エネ上位等級の創設」(2026年10月28日取得)
- 国土交通省 報道発表資料「令和7年4月1日から省エネ基準適合の全面義務化や構造関係規定の見直しなどが施行されます」(令和6年4月16日・2026年10月28日取得)
- 国土交通省「省エネ基準引き上げへ。脱炭素化も。」(2026年10月28日取得)
- 一般社団法人 環境共生まちづくり協会 編・国土交通省 住宅局 編集協力「省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅の設計ガイド」(令和7年3月・2026年10月28日取得)
- じぶん新築「建売メーカーの価格と仕様の分布図」(各社の公式サイト・2026年10月11日確認)
2026年10月28日に確認しました。
この記事のよくある質問
断熱等級5と6は、何が違いますか?
断熱等級5と6の違いは、家の外皮(壁・屋根・床・窓)から逃げる熱の少なさを示すUA値の基準で、等級6のほうが厳しい基準です。
東京などの6地域や熊本などの7地域では、等級5はUA値0.60以下、等級6は0.46以下と決められています(国土交通省の資料)。
新築建売の断熱等級は、どの書類で確かめられますか?
住宅性能評価を受けた物件なら、住宅性能評価書の「温熱環境・エネルギー消費量に関すること」の欄で確かめられます。
販売の広告に省エネ性能ラベルが付いていれば、断熱性能の段階もラベルで見られます。
断熱等級6の家は、光熱費がいくら安くなりますか?
光熱費がいくら変わるかは、地域・間取り・暮らし方・設備で変わるので、一律には言えません。
省エネ性能ラベルに年間の光熱費の目安が書かれていれば、それを見て比べてください。

