契約社員・派遣社員でも、住宅ローンは組める? 金融機関の申込の条件の見方
契約社員・派遣社員でも住宅ローンに申し込める商品はあり、雇用形態をどう扱うかは金融機関と商品ごとに違います。
国土交通省の令和7年度の調査では、答えた994の金融機関のうち702が雇用形態を審査の項目にしていて、【フラット35】の申込の要件には雇用形態の項目がありません。
借りられるかどうかと借りられる額は金融機関の審査で決まるので、この記事では公表されている条件と、申し込む前に確かめることを説明します。
雇用形態は、どれくらい見られている?
国土交通省「民間住宅ローンの実態に関する調査」(令和7年度)に答えた994の金融機関のうち、702(70.6%)が雇用形態を審査の項目にしています。
雇用形態の基準として選ばれた答えは、次のとおりです(複数回答)。
| 雇用形態の基準 | 答えた金融機関の数 |
|---|---|
| 派遣社員は対象外 | 368 |
| 契約社員は対象外 | 312 |
| 自営業者は対象外 | 10 |
| その他 | 228 |
この数は金融機関として答えたもので、同じ金融機関でも商品によって条件が違うことがあります。
同じ調査では、年収(94.2%)・勤続年数(93.9%)・返済負担率(90.9%)なども9割を超える金融機関が見ていて、雇用形態だけで決まるわけではありません。
審査で見られる項目の全体は、審査の記事にまとめています。
【フラット35】は、契約社員や派遣社員でも申し込める?
住宅金融支援機構の【フラット35】の申込の要件は、申込時の年齢が満70歳未満であること、国籍の要件、総返済負担率の基準の3つです(住宅金融支援機構のよくある質問・2026年10月時点)。
職業や勤続年数による申込の要件は設けられておらず(【フラット35】パッケージの案内・2026年10月時点)、最低年収の制限もありません(同じよくある質問)。
総返済負担率の基準は、年収400万円未満なら30%以下、400万円以上なら35%以下で、雇用形態に関係なく同じです。
給与の収入だけの方の年収は、市区町村が発行する「住民税納税証明書」などの支払給与の総額の欄で確かめます(同じよくある質問)。
【フラット35】でも、取扱金融機関または住宅金融支援機構の審査の結果によっては希望にそえない場合があると案内されています(【フラット35】ご利用条件)。
銀行の住宅ローンでは、どこを見ればいい?
銀行の住宅ローンは、商品ごとの「ご利用いただける方」の欄に、勤続年数や年収の条件が書かれています。
たとえば西日本シティ銀行の「NCB建築名人」は、給与所得者の条件を「勤続1年以上、前年度税込年収200万円以上」としています(同行の商品概要・2026年10月時点)。
公式サイトに雇用形態が書かれていない商品もあるので、契約社員・派遣社員で申し込めるかは、その金融機関に直接確かめてください。
年収に対する返済の割合は、車のローンなどほかの借入も入れて計算するので、返済負担率の記事で計算のしかたを見ておくと、借りられる額の目安がつかみやすくなります。
申し込む前に確かめることは?
契約社員・派遣社員のときは、次の4つを金融機関に先に聞いておくと、事前審査で慌てずにすみます。
- いまの雇用形態で、その商品に申し込めるか
- 勤続年数をどこから数えるか(派遣の方は、派遣元の会社での勤続か、いまの派遣先での勤続か)
- 年収を何の書類で確かめるか(源泉徴収票・住民税の証明書など)
- 雇用契約の期間や更新の回数で、扱いが変わるか
書類の一般的な一覧は、事前審査の書類の記事にまとめています。
申込書には、勤め先・雇用形態・勤続年数を事実のとおりに書いてください。
夫婦で収入を合わせて申し込む方法もあり、【フラット35】では同居する配偶者などの収入を、一定の要件で合算できます(住宅金融支援機構のよくある質問・2026年10月時点)。
次の一歩
気になる物件の月々の返済額を、明細で見る
じぶん新築の物件ページの諸費用の明細では、物件価格と諸費用から借入額と月々の返済額の目安を出せます。
物件番号かURLを送っていただければ、空き状況・仲介手数料・諸費用の明細書をお返事します。
審査で借りられるかを決めるのは金融機関なので、雇用形態に不安があるときは、事前審査で金融機関に確かめてください。
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まとめ
契約社員・派遣社員でも住宅ローンに申し込める商品はあり、雇用形態をどう扱うかは金融機関と商品ごとに違います。
国土交通省の令和7年度の調査では、雇用形態を審査の項目にする金融機関は994のうち702で、【フラット35】は雇用形態や勤続年数を申込の要件にしていません。
申し込む前に、いまの雇用形態と勤続年数で申し込めるかと年収の確かめ方を金融機関に聞き、最後は事前審査で確かめてください。
出典と確認日
- 国土交通省 住宅局「令和7年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」(令和8年3月)
- 住宅金融支援機構「【フラット35】ご利用条件」「【フラット35】パッケージ」「よくある質問(申込人の要件/最低年収などの制限/年収は何で確認すればいいですか。/収入合算)」
- 西日本シティ銀行「NCB建築名人」の商品概要
2026年10月16日と18日に確認しました。
この記事のよくある質問
契約社員や派遣社員でも、住宅ローンに申し込めますか?
申し込める商品はあり、雇用形態をどう扱うかは金融機関と商品ごとに違います。
国土交通省の令和7年度の調査では、答えた994の金融機関のうち702が雇用形態を審査の項目にしていて、【フラット35】の申込の要件には雇用形態の項目がありません。
【フラット35】は、契約社員や派遣社員でも申し込めますか?
【フラット35】の申込の要件は、申込時の年齢・国籍などと総返済負担率の3つで、雇用形態や勤続年数の要件はありません(住宅金融支援機構のよくある質問・2026年10月時点)。
借りられるかどうかは取扱金融機関と住宅金融支援機構の審査で決まるので、最後は事前審査で確かめます。
契約社員や派遣社員のとき、事前審査の前に何を聞けばいいですか?
申し込む先の金融機関に、いまの雇用形態と勤続年数でその商品に申し込めるかと、年収を何の書類で確かめるかを先に聞いてください。
契約の期間や更新の回数、勤続年数をどこから数えるかも、金融機関に確かめておくと事前審査で慌てずにすみます。

