新築建売の外壁や屋根のメンテナンスは何年ごと? 確かめる書類
新築建売の外壁や屋根の手入れの時期は、材料や工法、建っている場所で変わるため一律には言えず、売主の保証書や住まいの手入れの冊子に書かれた時期で確かめます。
屋根と外壁は、品確法で売主が引渡しから10年間の責任を負う「雨水の浸入を防止する部分」なので、まず10年までの定期点検を受けて記録を残すことが、手入れの起点になります。
この記事では「◯年ごと」とは決めず、買う前に確かめる書類と、住んでから見ておくことをまとめます。
外壁や屋根の手入れの時期は、なぜ一律に言えない?
外壁には窯業系や金属系のサイディング、塗り壁などがあり、屋根にもスレート・金属・瓦などがあって、材料ごとに傷み方と手入れのしかたが違います。
同じ材料でも、日当たりや風当たり、海の近くかどうかで傷み方が変わるので、ほかの家の年数をそのまま当てはめられません。
国土交通省の「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」(平成25年8月・2026年10月28日に確認)でも、住宅は基礎・躯体と、屋根材・外壁材・内装・設備などの部位に分けて考えられています。
屋根や外壁は、柱や土台などの構造躯体とは別に、それぞれの時期で手入れをしていく部位だということです。
家全体に何年住めるかの考え方は、次の記事にまとめています。
新築建売は何年住める? 木造住宅の寿命とメンテナンスの考え方
引渡しから10年は、屋根と外壁はどう守られる?
新築住宅の売主は、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)により、構造耐力上主要な部分と、屋根・外壁・開口部などの雨水の浸入を防止する部分について、引渡しから10年間の責任を負います(国土交通省・住宅瑕疵担保責任保険協会の説明・2026年9月時点)。
この10年の責任の対象は、雨漏りにつながるような欠陥(瑕疵)で、年月による色あせや汚れの手入れまでが10年保証になるわけではありません。
塗装やつなぎ目などの部分ごとの保証の期間と、定期点検の時期は、売主の保証書やアフターサービス基準書に書かれています。
福岡で建売を分譲している11社の公式サイトを見ると、引渡しから10年までの定期点検の回数を書いている会社が8社で、10年目の点検の対象に外壁・屋根・バルコニーを挙げている会社もありました(2026年10月11日に確認・建売メーカーの価格と仕様の分布図)。
有料の点検や工事などを条件に保証を延ばせると書いている会社も8社あり、延ばすときの条件に外壁や屋根の工事が入るかどうかは、保証書で確かめてください。
買う前に、どの書類で確かめる?
じぶん新築に掲載している652件の物件ページの「構造」の欄は、どれも「木造 2階建」のような書き方で、外壁や屋根の材料は書かれていません(2026年10月29日時点・掲載652件の集計)。
外壁や屋根の材料と手入れの時期は、売主の書類で確かめます。
| 書類 | 見るところ |
|---|---|
| 仕様書・図面 | 外壁と屋根の材料の名前 |
| 保証書・アフターサービス基準書 | 部分ごとの保証の期間と、10年の責任の範囲 |
| 定期点検の案内 | 点検の時期と、外壁・屋根を見るかどうか |
| 住まいの手入れの冊子・取扱説明書 | 材料ごとの手入れの時期と方法 |
これらの書類は物件や売主ごとに違い、渡される時期も違うので、売買契約の前に見せてもらえるかを聞いてください。
重要事項説明で確かめることは、次の記事にまとめています。
住んでからは、何を見ておく?
引渡しのあとは、売主の定期点検を受けて、点検の結果と、直したところの記録を書類と一緒に残してください。
- 定期点検の時期を、保証書を見てカレンダーに入れておく
- 外壁のひび・つなぎ目のすき間・雨どいの詰まり・天井や窓まわりのしみを、ふだんから見ておく
- 気づいたら、写真を撮って売主の窓口に伝える
- 点検や手入れの記録と、図面・保証書をまとめて残す
保証の期間のうちに不具合を伝えるため、引渡しから1年のあいだにやることは、次の記事にまとめています。
突然訪ねてきた業者に屋根や外壁の工事を勧められても、その場で契約せず、まず売主の窓口に相談してください。
困ったときは、消費者ホットライン「188」で、近くの消費生活センターを案内してもらえます(国民生活センターの発表・2026年10月29日に確認)。
次の一歩
気になる物件の保証書と点検の予定を確かめる
気になる物件の番号かURLを送っていただければ、空き状況・仲介手数料・諸費用の明細書をお返事します。
外壁や屋根の材料と、保証書・点検の予定は、売主の書類で確かめてください。
売主から当社が仲介報酬を受け取れる物件は買う方の仲介手数料が0円で、0円にできない物件やご紹介できない物件もあるため、手数料とご紹介の可否は物件ごとに確認します。
まとめ
新築建売の外壁や屋根の手入れの時期は、材料や工法、建っている場所で変わるため一律には言えません。
屋根と外壁は、品確法で売主が引渡しから10年間の責任を負う部分ですが、年月による色あせや汚れの手入れはこの責任とは別です。
外壁と屋根の材料は仕様書で、保証の期間と点検の時期は保証書とアフターサービス基準書で、手入れの時期は住まいの手入れの冊子で確かめてください。
出典と確認日
- 国土交通省「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」(平成25年8月・2026年10月28日取得)
- 住宅の品質確保の促進等に関する法律(国土交通省・住宅瑕疵担保責任保険協会の説明・2026年9月時点)
- 独立行政法人国民生活センター「太陽光発電システムの点検商法が急増!」(消費者ホットライン188・2026年10月29日取得)
- じぶん新築「建売メーカーの価格と仕様の分布図」(各社の公式サイト・2026年10月11日確認)
- じぶん新築の掲載物件の集計(2026年10月29日時点)
2026年10月30日時点の内容です。
この記事のよくある質問
新築建売の外壁や屋根の塗り替えは、何年ごとにすればいいですか?
外壁や屋根の手入れの時期は、材料・工法・建っている場所で変わるため一律には言えず、売主の保証書や住まいの手入れの冊子に書かれた時期で確かめます。
まず引渡しのあとの定期点検を受けて、点検で言われたことを記録しておくのが手入れの起点になります。
外壁や屋根から雨漏りしたら、売主に直してもらえますか?
屋根や外壁は、品確法で「雨水の浸入を防止する部分」とされ、新築住宅の売主は引渡しから10年間、この部分の欠陥(瑕疵)について責任を負います。
年月による色あせや汚れなどの手入れは、この10年の責任とは別なので、保証書とアフターサービス基準書で範囲を確かめてください。
買う前に、外壁や屋根の材料はどこで分かりますか?
外壁や屋根の材料は、売主の仕様書や図面に書かれていて、物件ページの「構造」の欄には書かれていないことがほとんどです。
材料の名前と、手入れの時期が書かれた冊子があるかを、重要事項説明の前に売主に聞いてもらうのが確実です。

