ファースト住建の建売の特徴。耐震の壁量・断熱等級5・太陽光・地盤・保証を公式情報から整理
ファースト住建の建売は、兵庫県尼崎市に本社がある会社が、土地の仕入れから企画・施工管理・販売・アフターサービスまでを行う在来工法の木造住宅で、公式サイトでは、建築基準法の1.3倍の壁量、断熱等性能等級5、太陽光パネルの標準搭載(載らない物件あり)を説明しています。
福岡市博多区に福岡支店があり、公式サイトの販売実績の表では、福岡県での販売棟数は年に27〜43棟(2021年10月期〜2025年10月期)です。
耐震等級、長期優良住宅、定期点検の時期は公式サイトに書かれていないので、物件ごとの書類で確かめるのが確実です。
この記事は、2026年10月13日に、ファースト住建の公式サイトのサイトマップ(186ページ)とトップページのリンクを洗い出し、家の仕様・保証・会社の情報に関わるページを読んで、項目ごとに整理したものです。
数字や仕様は、会社の公式サイトの説明で、物件ごとの実際の仕様とは違うことがあります。
会社ごとの価格帯と標準仕様は、福岡の建売メーカーの価格帯と標準仕様の分布図で見られます。
公式サイトの書き方の一覧
| 項目 | 公式サイトの書き方 |
|---|---|
| 耐震等級 | 記載なし。壁量を建築基準法の1.3倍確保する社内基準。住宅性能評価を取得する物件では、最高等級の耐震・耐風等級を取得(IR情報) |
| 住宅性能評価書 | 条件つき。設計評価・建設評価の「取得への取組」と書くが、全棟で取るとは書いていない |
| 断熱等級 | 等級5(一次エネルギー消費量等級6) |
| 長期優良住宅 | 洗い出したページに、記載なし |
| 制震装置 | 洗い出したページに、記載なし |
| 太陽光 | 条件つき。標準搭載と書くが、屋根の形などで搭載しない物件あり。大阪ガスの「スマイルーフ」 |
| 地盤 | 全ての現場で地盤調査。社内の基準に満たない場合は地盤改良工事 |
| 定期点検 | 回数と時期は記載なし。購入者に「住まいの管理手帳」と「お手入れキット」を渡す |
| 保証 | まもりすまい保険で、構造と雨水の侵入を防ぐ部分の瑕疵を10年。延長の記載なし |
「記載なし」は、洗い出したページを読んだ範囲で、書かれていなかったという意味です。
記載がないことは、その設備や仕様がないことと同じではありません。
会社と、福岡での販売
ファースト住建株式会社は、1999年(平成11年)7月に兵庫県加古川市で設立され、今の本社は兵庫県尼崎市東難波町にあります(公式サイトの会社概要と沿革)。
沿革によると、2001年に飯田住建工業株式会社から今の社名に変わり、2003年に上場し、2023年10月から東京証券取引所スタンダード市場の上場会社です。
宅地建物取引業は国土交通大臣(6)第6116号、建設業は兵庫県知事許可(特-5)第218665号と、会社概要に書かれています。
福岡には、2012年(平成24年)2月に福岡市博多区に開設した拠点があり、本社・支店一覧では「福岡支店」(博多区博多駅東3丁目)として載っています。
IR情報では、事業エリアは近畿が中心で、九州エリアの拠点は福岡県の1拠点(2025年10月31日現在)と書かれています。
公式サイトの「エリア別販売棟数の推移」の表では、福岡県の販売棟数は次のとおりです。
| 決算期 | 福岡県の販売棟数 | 全体の販売棟数 |
|---|---|---|
| 2021年10月期 | 43棟 | 1,343棟 |
| 2022年10月期 | 36棟 | 1,198棟 |
| 2023年10月期 | 27棟 | 1,303棟 |
| 2024年10月期 | 39棟 | 1,052棟 |
| 2025年10月期 | 36棟 | 1,120棟 |
IR情報では、標準的なプランは、30坪程度の敷地に延べ床面積28坪前後の2階建てで、4LDKの間取りと説明されています。
分譲戸建事業のページには、日本の風土に適した伝統的な在来工法による木造住宅と書かれています。
IR情報によると、戸建分譲住宅は基本的にすべて不動産仲介業者を通じて販売していて、一般の人に向けたチラシやテレビCMは出していないと説明されています。
設計図面の作成は外部の設計事務所に委託し、工事は大工や屋根・外壁などの専門業者に分けて発注して、物件ごとに社員を現場監督として置くと書かれています。
公式サイトで「ファーストタウン」という言葉が出てくるのは、2021年のお知らせの「ファーストタウン京都八幡モデルルーム」だけで、分譲戸建の商品名として説明したページは見当たりませんでした。
構造と耐震
家の仕様のページ「安心して住める家」には、建築基準法で定められた壁量の1.3倍を確保していると書かれています。
IR情報のよくある質問では、外部の設計事務所の計算を全て自社で再チェックし、壁量を1.3以上とする社内基準を設けていると説明されています。
同じ答えの中に、住宅性能評価を取得する物件では、最高等級の耐震・耐風等級を取得していると書かれています。
家の仕様のページにも、IR情報にも、全棟で耐震等級3を取るという書き方はありませんでした。
壁量の1.3倍は会社の社内基準で、住宅性能表示制度の耐震等級とは別の物差しです。
物件の耐震等級は、住宅性能評価書があるか、あれば何等級かで確かめてください。
家づくりの工程のページには、主要な部材をエンジニアリングウッド(集成材)で構成し、耐力壁に金物を取り付けて緊結すると書かれています。
検査は、工事監督とは別に、会社の監理者と検査機構による「トリプルチェック」を行うと説明されています。
地盤
家づくりの工程のページには、全ての現場で地盤調査(スウェーデン式サウンディング調査)を行うと書かれています。
社内の基準に満たない場合は、全て地盤改良工事を行い、補強の方法は地耐力に見合った形で行うと説明されています。
地盤改良の費用が価格に含まれるか、地盤の保証があるかは、公式サイトには書かれていませんでした。
調査の結果と改良の有無は、売主の資料で確かめてください。
断熱と省エネ
家の仕様のページ「次世代エネルギーの家」には、断熱等性能等級5と、一次エネルギー消費量等級6をクリアしていると書かれています。
| 部位 | 公式サイトの説明 |
|---|---|
| 壁の断熱材 | グラスウール(アクリアネクスト14K) |
| 天井の断熱材 | グラスウール(アクリアマット14K) |
| 窓 | Low-E複層ガラス(遮熱タイプの説明) |
| 照明 | LEDダウンライト(IR情報で標準採用と説明) |
IR情報には、フラット35Sの基準を満たす高気密・高断熱の省エネ仕様と書かれています。
IR情報の別のページには「省エネ性能最高等級」という書き方もありますが、家の仕様のページの書き方は断熱等性能等級5です。
ページによって書き方が違うので、物件の断熱等級は、販売図面や評価書で確かめてください。
省エネ性能ラベルについて書いたページは、見当たりませんでした。
ZEHは、サステナビリティのページで「モデルルームを作り展開を検討中」と書かれています。
太陽光
家の仕様のページ「太陽光パネル」には、新築戸建てに太陽光パネルを標準搭載していると書かれています。
同じページに、屋根の形などの条件で搭載しない物件もある、と注記されています。
採用しているのは、大阪ガスの太陽光発電サービス「スマイルーフ」で、次のように説明されています。
| 項目 | 公式サイトの説明 |
|---|---|
| 設置 | 大阪ガスが無償で住宅に太陽光パネルを設置する(初期費用0円) |
| 契約から15年間 | 太陽光で発電した電気を、料金を払って自宅で使う。余った電気は大阪ガスのもの |
| 15年の契約のあと | 発電した電気を無料で使え、余った電気は売電収入になる |
| 保証 | 出力保証・製品保証は、契約期間のあとも続く |
つまり、パネルは買い取りではなく、15年間は大阪ガスとの契約で使う形です。
福岡(九州電力の地域)の物件で同じサービスかは、どのページにも書かれていませんでした。
太陽光が付いているか、付いていれば契約の相手と月々の料金は、物件ごとに確かめてください。
住宅性能評価書と長期優良住宅
サステナビリティのページには、住宅性能評価(設計評価、建設評価)の「取得への取組」と書かれています。
全棟で評価書を取るという書き方は、洗い出したページには見当たりませんでした。
長期優良住宅を標準で取る、または認定を取るという記述も、見当たりませんでした。
評価書と認定の有無は、物件ごとに、評価書と認定通知書で確かめてください。
評価書と認定の違いと、確かめる書類は、次の記事にまとめています。
標準設備
家の仕様のページ「バリエーション豊かな設備」ほかには、次の設備が標準として載っています。
| 場所 | 公式サイトに載っている設備 |
|---|---|
| キッチン | ホーロー製トップコンロ、浄水器付ハンドシャワー水栓、人造大理石のカウンタートップ、節湯水栓 |
| 浴室 | 浴室暖房乾燥機、カラリ床、エアインシャワー |
| トイレ | 1階にウォシュレット(ふち無し便器) |
| 玄関 | 電気錠(スマートコントロールキー。タグキーやスマートフォンで施解錠)、ディンプルキー |
| 外壁 | クリーニング機能付きサイディング(ニチハ・ケイミューの製品の写真) |
| ドアホン | Ring 防犯ドアホン プロ(2026年4月のお知らせ。採用はプランによる) |
| 外構 | 外構工事を含めた建物一体での引き渡し |
物件ごとの設備は、設備表で確かめてください。
点検と保証
家の仕様のページ「安心して住める家」には、住宅保証機構の住宅瑕疵担保責任保険「まもりすまい保険」について、次のように書かれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 構造耐力上主要な部分と、雨水の侵入を防止する部分の瑕疵 |
| 期間 | 10年間(原則として引き渡しの日から) |
| 保険金の支払い限度額 | 2,000万円 |
| 事業者が倒産したとき | 住宅の取得者が、住宅保証機構から直接保険金を受けられる |
| 工事中の検査 | 専門の検査員(建築士)が現場を検査する |
引き渡しのあとは、購入者に「住まいの管理手帳」と「お手入れキット」を渡すと書かれています。
管理手帳には、アフターサービスの説明、保証書、セルフメンテナンスガイド、不具合を見つけたときの点検シートが入っていると説明されています。
アフターサービスの窓口は、フリーダイヤル(0800-300-0707・9:00〜18:00)とメールのフォームです。
定期点検の回数と時期、内装や設備の短期の保証、10年より先へ延ばす制度は、洗い出したページには書かれていませんでした。
契約の前に、保証書とアフターサービスの説明で確かめてください。
10年の保証の範囲は、次の記事にまとめています。
公式情報で分からないこと
洗い出したページを読んだ範囲では、次の項目は書かれていませんでした。
- 耐震等級(全棟で等級3か)
- 住宅性能評価書を全棟で取っているか
- 長期優良住宅の標準
- 制震装置の有無
- 定期点検の回数と時期、短期の保証の年数
- 地盤改良の費用が価格に含まれるか
- 福岡の物件の太陽光が同じサービスか
- 駐車場の台数(物件ごとに違うので、販売図面で確かめます)
これらは、物件ごとの販売図面、設計図書、評価書、保証書で確かめられます。
建売メーカーを比べるときのチェック
ファースト住建に限らず、建売メーカーを比べるときは、次の項目を同じ順番で見ると違いが分かります。
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| 耐震 | 耐震等級はいくつか。評価書で確かめられるか。壁量の社内基準と等級を取り違えていないか |
| 断熱・省エネ | 断熱等級と一次エネルギー等級。窓の仕様 |
| 長期優良住宅 | 標準か、認定通知書はあるか |
| 住宅性能評価書 | あるか。設計だけか、建設もか |
| 太陽光 | 付いているか。買い取りか、別の会社との契約か |
| 地盤 | 調査の結果と、改良の有無 |
| 点検と保証 | 点検の時期、短期の保証、延長の条件 |
| 設備・駐車場 | 物件ごとの設備表と、駐車場の台数 |
各社の公式サイトの言葉は、会社ごとに言い方が違います。
同じ「地震に強い」という説明でも、耐震等級なのか、壁量の社内基準なのかが違うことがあるので、書類で確かめるのが確実です。
この物件は0円になる?と思ったら
物件番号かURLをLINEで送ってください。取引態様を確認してお返事します。
まとめ
ファースト住建は、兵庫県尼崎市に本社があり、福岡市博多区に福岡支店を持つ建売メーカーで、福岡県では年に27〜43棟(2021年10月期〜2025年10月期)を販売しています。
公式サイトでは、建築基準法の1.3倍の壁量、断熱等級5と一次エネルギー等級6、全ての現場での地盤調査、まもりすまい保険による10年の瑕疵保険を説明しています。
太陽光は標準搭載と書かれていますが、載らない物件があり、大阪ガスとの15年の契約で使う形です。
耐震等級、評価書、長期優良住宅、定期点検の時期は、公式サイトに書かれていないので、物件ごとの書類で確かめてください。
気になる物件がある場合は、物件番号かURLを公式LINEで送っていただければ、お調べします。
出典と確認日
- ファースト住建 公式サイト: サイトマップ(186ページ)とトップページのリンクを洗い出し、家の仕様・会社・IR情報のページを読んだ。主な根拠は 安心して住める家・次世代エネルギーの家・太陽光パネル・ファースト住建の家づくり・バリエーション豊かな設備・電気施錠で安心便利な家・エリア別販売棟数の推移・お手入れキット・サステナビリティへの取組み・会社概要・本社・支店一覧・沿革・ファースト住建はどんな会社?・ビジネスモデルと強み・IRのよくあるご質問
2026年10月13日に確認しました。会社の仕様や保証は変わることがあるので、購入の前に売主の最新の資料で確かめてください。この記事は、ファースト住建の公式サイトの内容をまとめたもので、当社が評価や順位づけをしたものではありません。
この記事のよくある質問
ファースト住建の建売は、耐震等級3ですか?
公式サイトの家の仕様のページには、耐震等級は書かれていません。
書かれているのは、建築基準法で定められた壁量の1.3倍を確保するという社内基準です。
IR情報のよくある質問には、住宅性能評価を取得する物件では、最高等級の耐震・耐風等級を取得していると書かれていて、全棟で等級3とは書かれていないので、物件ごとに住宅性能評価書で確かめてください。
ファースト住建の建売は、断熱等級はいくつですか?
公式サイトには、断熱等性能等級5、一次エネルギー消費量等級6をクリアしていると書かれています。
壁と天井の断熱材はグラスウール(アクリアネクスト・アクリアマット)、窓はLow-E複層ガラスと説明されています。
物件ごとの等級は、販売図面や評価書で確かめてください。
ファースト住建の建売に、太陽光発電は付いていますか?
公式サイトには、新築戸建てに太陽光パネルを標準搭載し、屋根の形などの条件で搭載しない物件もあると書かれています。
仕組みは、大阪ガスの太陽光発電サービス「スマイルーフ」で、大阪ガスが無償でパネルを設置し、15年間は発電した電気を料金を払って使う形と説明されています。
福岡の物件で同じサービスかはどのページにも書かれていないので、物件ごとに、付いているかと契約の形を確かめてください。
ファースト住建の建売の保証は、何年ですか?
公式サイトには、住宅保証機構の住宅瑕疵担保責任保険「まもりすまい保険」で、構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防止する部分の瑕疵の補修費用を、引き渡しから10年間サポートすると書かれています。
定期点検の回数と時期、10年より先の延長の制度は、公式サイトには書かれていませんでした。
点検と保証の範囲は、契約の前に保証書とアフターサービスの説明で確かめてください。
ファーストタウンは、ファースト住建の建売ですか?
ファースト住建の公式サイトで「ファーストタウン」という言葉が出てくるのは、2021年のお知らせの「ファーストタウン京都八幡モデルルーム」だけでした。
分譲戸建の商品名として説明したページは、公式サイトには見当たりませんでした。
気になる物件の売主がどの会社かは、物件の広告の売主の欄や販売図面で確かめられます。
福岡でファースト住建の建売を、仲介手数料無料で買えますか?
売主がどの会社でも、仲介手数料がかかるかどうかは、物件ごとの取引態様で決まります。
公式サイトのIR情報には、戸建分譲住宅は基本的にすべて不動産仲介業者を通じて販売していると書かれています。
物件のURLか物件番号を送っていただければ、空き状況・仲介手数料・諸費用の明細書をお返事します。

